株式会社 M.I.E.コーポレーションがお送りする財界の著名人を対象としたトップリーダーインタビュー

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[トップリーダーに学ぶ ]
職業とは世のため人のためにする“公ごと”。志を持って自分のビジネスに立ち向かい、日本が早く立ち直るよう、共に頑張りましょう!
自立自興の企業を目指し本格焼酎を真の国酒に!

QUESTIONM田酒造さんの今後の目標やビジョンをお聞かせください。
----M田
 本格焼酎は、500年の歴史を誇る薩摩で生まれた蒸留酒です。我々は、そんな本格焼酎を『真の国酒へ、さらには世界に冠たる酒へを実現すべく、本格焼酎のもつ普及性と文化性を両立、追求する』ことをビジョンとしております。そしてそれに関連するさまざまを事業化していきたいとも考えています。

QUESTION具体的に言いますと?
----M田
 焼酎の歴史を掘り下げ、焼酎づくりの伝統を継承すること、日本の国酒たる本格焼酎の輝ける未来にチャレンジすることが私のライフワークであり、M田酒造に課せられた使命でもあると考えています。我々はそれを、「三味一心 伝統と革新と継承と」と表現しております。M田酒造発祥地で明治以来の手づくりにこだわり続ける『焼酎蔵 薩洲M田屋伝兵衛』、最新鋭のシステムを導入し高品質でリーズナブルな価格の焼酎を量産できる『傳藏院蔵』、そして江戸時代の焼酎づくりを再現した『薩摩金山蔵』、それぞれの蔵で個性あふれる本格焼酎づくりをしているのがその形の表れです。焼酎文化の多様さや伝統・革新に、是非皆さんにも親しんでいただいて、本格焼酎をもっと楽しんでいただきたいと思います。

QUESTION本格焼酎『天璋院篤姫』が、個人的には大好きです。
----M田
 ありがとうございます。まぁ、ひとそれぞれに味覚は違いますので、一概に「これが美味しい焼酎だ」と言いがたい面はありますが、私たちはひとりでも多くの方に焼酎を飲んでいただいて、「うまい!」と喜んでいただけるように、日々焼酎づくりに精一杯励んでいます。そして100年、200年後も、事業規模や商品は変化しているかもしれませんが、自立自興した企業として存在すること、M田酒造が心を高める場であることと、そして薩摩の焼酎づくりを受け継ぐ企業として、鹿児島の焼酎屋であり続けていたいと願っています。

QUESTIONこれからも美味しい焼酎に期待しています。
-----M田
 もちろん、おまかせください。

公ごととしての仕事を全うする何にせよそれが一番大切なこと

QUESTIONでは、経営の先輩として起業家や若手経営者の方々へのアドバイスをいただきたいと思います。まず、M田さんご自身が大切にしていらっしゃる考えや思想などはございますか?
----
M田
 薩摩の教えというのは簡単で、「うそを言うな」、「弱いものをいじめるな」、「負けるな」の3つです。「負けるな」というのは、自分に負けるなということです。当たり前のことではありますが、これらのことは経営者としても忘れてはならないことでしょう。それから、自分の存在は世のため人のためのものである、ということが人間として大切にしなければならないことだと思います。私事よりも公のことの方を優先して考える、自分の私利私欲ではなく、会社のため公のために行動することは、どんな人にも大切なことだと思います。

QUESTION素晴らしいお考えですね。
----
M田
 薩摩出身の西郷隆盛は、どんな時にでも公の判断を優先する人でした。そのために殿様の勘気に触れてしまい、2度も島流しにあったんです。それでもあれだけのことを成し遂げたということは、天命というのは私事で動いている人間には下らない、常に公のことを考えていたからではないでしょうか。

QUESTION仰る通りだと思います。最後に起業家、若手経営者の方々へのメッセージを、よろしくお願いします。
----
M田
 仕事や職業というのは、自分だけのことではありません。社会のことであり、“公(おおやけ)ごと”であります。自らが志を持ってその“公ごと”に臨むことが、人として何よりも大切なことであると考えます。また、志を持って行なう行動や仕事は、その行動や仕事自体が志となることでしょう。現在の日本経済は非常に厳しい状況にありますが、これから日本が立ち直っていくには、そんな志ある職業人が、いかにたくさん出てくるか、いかに活躍するか、にかかっていると考えております。皆さん、共に頑張りましょう!

本日は大変お忙しいところ、誠にありがとうございました。

(2008年10月4日取材)
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