株式会社 M.I.E.コーポレーションがお送りする財界の著名人を対象としたトップリーダーインタビュー

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[トップリーダーに学ぶ ]
これからは資本主義から“志本主義”へ社会貢献や事業への想いを大切にする志を持った起業家に頑張って欲しい!!
今後は“志本主義”の時代志しある起業家を目指せ!

QUESTION起業当初から上場を目指されていたのですか?
----小村
 というよりはそうするしかなかったんですよ。何故なら、オーナー経営にはしたくなかったからです。以前勤めていた会社でオーナー経営のいい面・悪い面を知っていましたから、私としては働いてくれるみんなに未来のあるような会社が作りたかったんです。

QUESTIONオーナー経営のデメリットを感じられたのですね。
----小村
 オーナー経営の会社だと、どうしてもオーナーとその周辺に利益が集まっていってしまいがちになる。最初はみんなで小さな会社を盛りたてようと一丸になっていける強さがあるのですが、ある程度軌道に乗ってくると、利益がオーナーサイドに集中してくるんですよね。経営者は、それ相応の個人保証も含めリスクを取っているので、リターンを得るのも当然のことなのですが、でも、そうなると働いている人たちにとっては、夢がなくなってしまう。夢を持って集まってきた人たちに、やっぱり未来はない、なんて思わせたくなかったんです。そう考えていくと、自分が起業をするなら方法論としてIPOしかなかったんです。

QUESTION上場することが必然だったわけですね。
----小村
 私自身にとって、決してIPOが目的だったわけではなく、どうやっていけば自分の思うような会社が作れるんだろうと考えた時に、その方法が株式を公開させることだったというわけです。

QUESTION今はそのトップからは退かれたのですが、スタッフの方からは何かございましたか?
----小村
 株式を公開するということは、会社が公器になるということなので誰が社長になるかはわからない、という話は創業時より、よく話ししていました。さらにサイバードとの経営統合も経て、会社はさらに大きくなりましたから、経営者が変るということも十分あり得る話なのです。まぁ、個人的に別れの辛さはあったりしましたが、それぞれが、それぞれのステージで自分の考えていることを実現していってもらえればいいと思っています。

QUESTION企業というのは成長する生き物のように、例えトップが変っても、社会的使命として、優秀な方はそこに残って、会社を運営していくんでしょうね。
----小村

 そうですね。公器になるということは、社会の仕組みとして会社が動いていくということではないでしょうか。

QUESTIONJスタイルではどのようなことをなさっていこうとお考えですか?
----小村

 サイバードで会長職になってからは執行には殆ど携わらず財界活動を中心に、いろいろと勉強させてもらいました。そこで学んだのは、もっともっと大きな視野を持って事業に挑んでいかないといけない、という気持ちです。特にグローバリズム社会の中では、自分が何者だということを主張していかなければ、世界では生き残っていけないと思うようになり、日本人の強みというのは何なんだと突き詰めると「和」ではないかということに行き着きました。戦略、勝ち負けではなく、三方良しの和の精神で上手くやっていくのが日本人は得意なんじゃないかということです。
和を尊む精神を持って、事業を通じて社会に利益をもたらし、人々が公徳を高められること、これこそが、これから最も大切なことではないかと考えています。

QUESTIONその通りですね。具体的にはどのような事業を?
----小村

 現在は、通信販売事業をやっていた時の経験を生かし、顧客維持率を高めるためのCRMソリューションシステムのASP事業を展開しています。また、これは実験的ですが、ボランティアの作業をポイント化して、社会還元できる地域通貨のシステム開発などもしています。

QUESTIONJスタイルでの新たなご活躍にも期待しております。最後に、小村さんもまだまだお若いとは思うのですが、上場企業の会長職まで務められたお立場から、これから起業をしたり会社を大きくしていこうと考えている若手経営者の方々にメッセージをお願いします。
----小村

 私がお話しできることは、これからは資本主義から『志本主義』へなっていくだろうということです。単にお金を回すだけの市場原理主義型経済から、自分がどうなりたいか、自分が社会に対して何が出来るのか、そういうことがビジネスにおいても重要視される、志情原理主義型経済の時代になるのではないかということです。特に起業されて自分で何かを切り拓こうとされるのなら、その志が何なのかが一番大切なことだと思います。お金のことばかり考えるのではなく、志を持って、そこを常に忘れずに事業を進めていくことが大切だと思います。これからの日本は、志のある方が支えていく社会になると考えていますので、多くの志を持った起業家の方々に頑張って頂きたいですし、またそういう方を応援したいと思っています。


本日はお忙しいところ誠にありがとうございました。

(2008年2月26日取材)
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