今回のトップリーダーインタビューは、淡路市長・門康彦さんにお話をお伺い致します。これまでの企業トップをお務めになられた方々のお話とは、少し毛色の違うお話を伺えるのではないかと期待しております。よろしくお願い致します。ではまず最初に、市長は淡路島のご出身なんですよね?
----門
はい。この場所(※本インタビューは、門市長が淡路島に開いた「門下市塾」で行なわれました)に生家がありました。当時は山などもまだ荒れていませんでしたから、島の自然の中を走り回って遊んでいましたね。学校もその窓の向こうに見える、目の前のところに通っていましたよ。
どんな学生時代を送られたのですか?
----門
文学が好きで、雑多に読んでいました。それで、大学では文学をやりたいと思って、関西大学に進みました。当時の関西大学の『千里山文学』というところは、芥川賞への最短ルートといわれていましたから。まぁでも、実存主義文学の暗い世界では、なかなかそんな賞は獲れないですよ。
文学青年が、大学卒業後は兵庫県の職員になられたんですね。
----門
教育現場、財政課、農林水産部、土木部、企業庁、淡路県民局長、代表監査委員などを務めてきました。
そんな長年行政の現場に携わった方が、何故、淡路市長に…?
----門
皆さんご存知のあの兵庫県庁で長年に渡って勤めてきましたから、清濁合わせ飲んだ感覚が身に付いているんですよ。それが5町合併をすることで誕生することになった淡路市というところに向いていたんだと思います。本来は、市長職というものはもっとピュアなものであるべきだとは思いますが、変革の時期には私のような人間が合っているのではないでしょうか? 私が市長になったのは、ある意味ベンチャーみたいなもんですよ。新しい淡路市を作っていく事業を行っている感じです。
そう言われてみればそうですね。このサイトの会員の方々にも役に立つ話が伺えそうです。
----門
お役に立つかどうかはわかりませんが、私の話が何か考えたり、行動を起こすきっかけになってもらえればいいですね。
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