株式会社 M.I.E.コーポレーションがお送りする財界の著名人を対象としたトップリーダーインタビュー

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[トップリーダーに学ぶ ]
いかなることの原因も全て自分にあると考え、柔軟に環境に適応することが成功する秘訣
経営は“環境適応業”。変わりゆく環境にいかに対応したビジネスを行うかが重要
QUESTIONビジネス一般に、また人生全般にも通じる素晴らしいお話を聞かせていただきました。では、経営面についてお話を移させていただきます。フォルクスワーゲングループジャパン、日本ゼネラルモーターズ時代に経営トップとしてビジョンとか理念、会社の経営にあたって一番に大切にしていたことは何でしょう?
----佐藤
 やはり、それは利益体質、会社が儲かるということです。私は、売上は元気、利益は自信、マーケットシェアはお客さんの信頼の量、これだと思っています。売上は元気なんですよ。でも元気が出たって利益が出ないと自信に繋がらない。車だって片方で走るんじゃない、両輪なんですからね。それでマーケットシェアというのは、お客さんの信頼の量そのもの。買って失望しないものだから、それがロイヤルカスタマーになってリピート客になるってことです。そのような顧客の層をどのように広げていくかということに、企業が発展するかどうかの鍵がありますよね。

QUESTION佐藤さんは経営者、リーダーというのはどういうものだとお考えですか? また、これから伸びていこうとする経営者に必要な資質などもありましたらお教えください。
----佐藤
 私より優秀な経営者はたくさんいらっしゃいますし、実績を上げておられる方もいっぱいいらっしゃるので、あまり大層なことは申し上げられませんが、社長業をしていた中で学んだことはあります。会社というのは潰れるようにできているんだ、ということです。それを潰さないようにしていくのが経営なんですよね。経営というのは「環境適応業」であって、どういう環境なのかを見極め、いかに適切な方法で対応するかを考え抜いて、社員を導いていくのが経営者の役割でしょう。環境は毎日毎日変わっていきます。自分達が変わらなければ脱落していくんですよね。だからそういう環境に適応しようと心がけている経営者っていうのは伸びていくと思いますよ。

QUESTION若手で頑張っている経営者の方が抱える問題に、ひとつお答えをいただきたいと思います。組織が大きくなれば、人の数が増えていきます。自分と考えの違う部下、でも能力はある、そんな人材を上手く使っていくにはどうしたらいいのでしょうか?
----佐藤
 それは当たり前のことですよね。自分と違う考えの人間をそのチームの力として活性化させることが必要だと思います。自分と同じ考えなら自分でカバーできてしまうわけで。私自身もそうだったかも知れないんですけど、非常にクセのあるタイプでした(笑)。でも一方仕事ができるという自信もあったわけですよね。それを上の人間が意見を封じたり、あれはダメこれはダメという風に言われたら、力なんか発揮できなかったでしょう。やってみてどうか、自由にやらしてやると言ってもらえたから、きっと期待以上のことができたんだと思います。だから自分と同じ意見ではないから…、ということで判断するのはちょっとどうかと思います。会社のミッションとどう折り合いをつけるかということはあるでしょうけどね。私は自由に泳がした方がいいのでは、と考えます。

QUESTIONありがとうございます。佐藤さんが、企業トップから独立されたのは、もうビジネスでやり残したことはないからですか?
----佐藤
 人生一回きりですからねぇ。やっぱり思ったことをやったほうがいいだろうと僕は自分に言い聞かせてるんですね。だから今は講演活動をしながら、農業、世界の遺跡巡り、自転車など、自分のやりたいことをしています。それも目標を立てて、今年はこれだけはやろう、と決めてやっています。

QUESTION若手の経営者から見るとうらやましい限りのことですが…。では、最後にこれからを担う20代、30代の若手経営者にメッセージを一言、お願い致します。
----佐藤
 いろんなことやられたらいいと思うんですよね。人生昔は50年といったのが今はもう80年ですし、もっと伸びる可能性もある。今の30代の人が90歳まで生きるとしたら、まだ60年もあるんですよ。失敗を怖れずいろいろなことに取り組んで欲しいですね。自分の夢を思い描き、それを具体的な目標として立て、優先順位を付けていつまでにするということを考える。そしてとにかく手を付けて、実行していく。シンプルに考えれば、それが夢を実現する可能性の高い道だと思います。若い皆さんなら仮に失敗してもリカバーするチャンスはまだまだあります。是非、頑張ってください。

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