----今後のビジネスの展望などをお聞かせください。
「保険市場」の目標は、保険を消費者がメインの市場とすることです。自由なマーケットの主導権を持っているのは消費者なんです。それは、選ぶ権利を持ってるから。今までの保険の世界というのは、全くそうじゃない。強引に売ったり、知り合いに売ったりすることも多いでしょ。断りにくい売り方をしているんですよね。日本の保険業界は、今言われたスタイルで何十年もきました。でも、これから先はそれじゃいけないでしょ。「おばちゃん気軽に買いに来てや、保険って意外といいものだから」みたいな感じになって、自分の生活インフラの医療・年金・介護を自由に選んで、自由に買える、というのが保険市場の概念です。
---本当に革新ですね。
保険業界は最大にして最古の規制業界でした。まるで室町幕府か江戸幕府か保険業界っていうくらい(笑)。室町幕府を倒したのは織田信長、江戸幕府は坂本竜馬、保険業界は濱田やな、みたいなことになったらいいと思っています。
---最後に上場を達成されて、企業として経営者としてこれから目指すところとこれから上場を目指す若き経営者にメッセージをお願いします。
目標はね、保険会社で一番大きいAIGグループを抜かすような存在になりたい、と思ってます。今はまだ「あったらいかな」ぐらいのものが、「なくては困る」みたいになるようにしたい。『Change
the world』、時代を変えてやる、業界を変えてやるという思いが私の全てです。これからを目指す若い人たちには、謙虚な心をしっかりと持ちながら、あまりお利口にならず、頑張ってほしいですね。自分の魂からの叫びを持って、世界に向けてシャウトする(笑)ような気持ちでビジネスを進めていけば、道は開けてくるんじゃないでしょうか。
----本日はどうもありがとうございました。
(2005年9月8日取材)
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